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天川から洞川へ 旅の終わりに、の巻
 
あの、引き帰えした時ぶり以来に、あたし達は立ち止まった。

右に下りながら伸びるのは、おそらく今まで来た道の続きっぽいなんとなく舗装された過去を持つ道
左にあからさまに登りながら伸びるのは、「これ、道か?」くらいの所謂、けもの道。

そこで、ふと、ある疑問が湧いてくる。

『つりがね橋900m 龍泉寺1,2km』

つり橋の方が距離が短い、先に書かれている、とういうだけの理由で
てっきり、「つり橋の先にお寺がある」とそう思い込んでいたのでは、、、
並んで書いてあるとはいえ、同方向にある、と決まったわけでは無いのではないか、と。

今まで来た道は明らかに下りつつある。

予感はある。

お寺は山のふもと、つり橋は山上。
その分かれ道ではないか、と。


道無きのような山道を、もうかれこれ20分は歩いただろうか
登りつめてきたので、時間ほど距離は進んでないだろう
とにかく、今はどちらかを選ぶ以上道は無い。
もしや、橋すら川に架かっている「つり橋」なのではないか?という疑問すら浮かんでくる。
ならば、何のためにこの山道を登ってきたのだろう
下るためにのみ、あたし達は登ってきたのか・・・

相変わらず木々は風に揺れざわめき、雨音は少し音を増す
不思議に雨に降られる事はほぼなかった
葉っぱ達が雨を受けてくれているのだろう

雲に覆われた日差しもそろそろ限界だろう
今からけもの道を登る事はあまりにリスキーだった。

「ここは、自分たちが通ってきた道の続きであろう方を行こう!」

そう決めたあたしたちの足取りは軽かった。


途中、逆方向に矢印入りで「もう少し!鍾乳洞まであと15分」という看板があった
15分??ま、そっちからなら、今から下りだからねーと話しながら進んでいくと、
また同じ、15分、の看板があった。
ま、だいたいかっ、と笑えてくる。


山道は急激にどんどん下っていく
道も少しずつ舗装された感が戻ってくる
途中、何十メートルもあったであろう、長い長い大木が、おそらく自然に倒れて斜面に横たわっていたりする
山々はこうして新しく息吹を繰り返してきたのであろう
人がこうした山々を壊してきたのだから、新しい木を植え、間伐を繰り返しながら果てしなく永く共に歩んでいく覚悟をしなければならないと思う。そこに価値を見出して行くことで、また新しい産業として共存共栄の道も生まれてきたりするのではないかと。
そんな事を想いながら地上へと続く坂道となってきた山中を一気に駆け下りた。


ザザーと雨音らしきと思っていたのは、山から落ちる滝の音だった。
あたし達は見事にお寺にたどり着いた
山頂、ではなく、地上の。
おそらく『龍泉寺』
その裏庭らしきところにあたし達は、そう、たどり着いた。

また裏から入っちゃったけど、とにかくここが『龍泉寺』だという事を確かめようと、
一番近くにあった、お寺っぽい建物に走りつく
どうも、本堂、ではなさそうだったが、そんな事はもうすでに関係なかった。
ここが『龍泉寺』の境内だ、という事だけで、とっても満足だった。

境内にある泉に雨が落ち輪を描いて
心配したあの音ほどではなく、小雨があたしたちを濡らしていく。
その泉にも、あの赤い橋が架かっていた
吊られてはいなかったが。

お寺を出て、そびえる山を横目にアスファルトを歩く
5分もしないうちに、砂利の駐車場にたどり着いた。

やっぱりねー、と言いながら、互いに笑いが止まらない。


でも満足だった。
こうしたい、と、その時思ったように進んでいく
その先に正解があってもなくても、そんな事は小さな事だった
感じたままに自分の足で歩いてみる
修正はその時その時していけば良い、
そしてその先にあるものが、さらにその先に続いていくのだ。
歩みを止めない限り道は続いて行くだろう
立ち止まる事も、そう悪くはない
そしてまた、道しるべを立てながら歩いていけばいいのだから。

誰かが立ててくれた道しるべのように
いいかげんなあたしの道しるべもいつか
あのボロボロに転がった「何キロメートル」の看板のように
誰かのちょっとした'飴玉'になる日が来るかもしれない。


お膳立ての連れて行かれる旅は今はいらない
予定調和のきちんと整えられた決められた旅もまた。
そう、誰か、旅の達人が言ったように
確かに旅は人生に似てると思う。
たった1日のうちの何分の1かの旅でも。




帰り道、誰となく口にした
「つり橋、探しに行こうよ!」と。

つりがね橋は恐ろしいくらいあっさり見つかった。
龍泉寺から車で数分
つりがね橋観光所、という広い砂利の駐車場みたいなとこが道沿いにあって
山から山に立派なつり橋が架かっていた。
「あのままもしつり橋行きのけもの道行ってたら、また山に到着してたんだねー、やばいねー」と笑いながら、ある事に気がついた。

そう、確か、友は高いところが苦手だったような・・・

「あのつり橋、渡れる?」
「あー、無理」

てか、だめじゃん。
じゃ、もともと、だめじゃん、つり橋。

そして、橋を見上げながらふと言った
でも、あのままもし、つり橋にたどり着いてたら、渡った・・・・んじゃないかな。


遠くても近くても
また旅に行きたい、
そう想える旅を
また出来るなぁと思う。


ちなみに、あたしたちが回ったコースは、
案内所で貰ったパンフレットに
非常に優しく書いてあるまま行けば楽々回れるお手軽コースなので!あしからず。

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