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トマトと花と 〜映画 『花』〜
 
たまには真面目にストーリーをご紹介しよう。
素で書けてしまうくらい何度も観た映画だから。

大沢たかお氏演じる主人公の野崎陽一郎は、脳に出来た動脈瘤により、死か・生きてきた記憶を失うかの選択を迫られる。
未来に絶望し、会社も辞め、迷う陽一郎の下にふと舞い込んできた1週間限定のバイトは、「東京から鹿児島まで、高速を使わずに依頼者を乗せて車で移動する」というもの。
依頼者は、柄本明氏演じる弁護士・鳥越。
一見、接点の無いこの2人を乗せた車は、一路、鹿児島目指して国道1号線を走り始める・・・

まぁ、スタートはこんな感じかな。


脇を固める役者さんたちもとても贅沢で、
若き日の鳥越を加瀬亮さん、妻を演じるのが牧瀬里穂さん。

この牧瀬さん演じる恵子さんが、可愛いのなんのって。
この人の笑顔がスクリーンいっぱいに映し出されると、それだけでもうこっちまで笑顔になってしまって
無邪気な笑顔ってのは、こういうものって、辞書に載せたいくらいだったわ。
でも、その分、彼女の悲しい顔は、例え言葉が無くても、こっちの心が曇ってしまうくらい切ないの。

そのほか、陽一郎の彼女に西田尚美さん、
遠藤憲一さん、仲村トオルさん、樋口可南子さん、椎名桔平さん、そして、藤村志保さん、他々・・・


この後は、是非DVDでも観てもらいたいんだけど
まぁ、内容ちょっと分かっても良いよって人はどうぞ続きを。



なんで国道のみを使って鹿児島までてのは、
鳥越は、もう何十年も前に別れた妻の顔が思い出せずにいて、
彼女と行った新婚旅行の思い出の道を辿って記憶を呼び起こしていくその旅。
亡くなってしまった彼女の最期の地・鹿児島に、残された遺品と、彼女との時間を、そして、過去を取り戻しに。

鳥越の話にリンクして彼の記憶が映像となってスクリーンに映し出される。
それは、話を聞いている陽一郎が描く映像なのか
鳥越の中に呼び起こされる過去のシーンなのか
観ているこちらと同じだけの距離感で正三角形に時間が流れていく。


でもね、ほんとに記憶って不思議なもんで、ひょんなことから、
もうすっかり忘れ去ってしまっていた小さな、とっても些細なことが鮮明に蘇ってくるよね、突然に。
匂いだったり、音楽だったり、風景だったり、味だったり
そんなきっかけが時空をひょんと超えさせてくれる


陽一郎が言うのよ、鳥越に
「たとえ生き伸びても、生きてきた記憶が無くなるなら、そんなの自分じゃなくなるって事ですよね」って。
そうして生きても意味無いなって、なら死んじゃってもいいかなって思ってたけど・・・
でも、死ぬの怖い、死にたくないって。

始めは心閉ざしあってた2人が、互いに自分と向き合った瞬間に口にした本音が
静かに流れる国道を照らす灯りや夜空、街の風景にクロスして痛いほど伝わってくる。
そして互いを受け入れていく。自分自身を受け入れていく。
触れ合う街の人々、その土地の雨。男2人の無邪気な笑顔。

んー、いい役者、すごい役者だなぁと思う。

置き去りにした記憶を繋いで自分の人生を取り戻そうとする男と
記憶が消えてしまうかもという恐怖に向き合って人生を繋げようとする男の
本当に静かな静かなロードムービーだ

好きな映画だったのに
なんでこんなに記憶の奥に引っ込めちゃってたんだろう

2人の「なんで忘れちゃうかなぁ」「どうして想い出せないんでしょうね」というやり取りが好きだった。



陽一郎のアパートの冷蔵庫にあったトマト
若き日の恵子と鳥越がもぎ取って食べたトマト
記憶の旅の途中で鳥越と陽一郎が食べるトマト

ずっと不思議に思ってた
なんでトマトなんだろうと

でもいいや
こうしてまた、あたしの記憶も、あの日の空気も、鮮明に思い出すことが出来た。
素敵な映画と共に。




鳥越が言う
「本当に大切と思う人の手は絶対に離しちゃ駄目だ」と。

そういえば、

この映画の中の少ない外のシーンに神社が1つ出てくる
「南方神社」
さっきの台詞、映画「Life 天国で君に逢えたら」で聞いたなぁ
夏樹の台詞「絶対にこの手離さない」って。

なんか、すごい挽きの強い役者・大沢たかお
さすが、違いの分かる男・大沢たかお。


考えてみれば、なんか全部繋がってるんだよね、大沢さんの作品って。

観たいと思う映画に居るんだよなぁ、いつも。
いや、違う、いや、違わないけど。
観てる邦画といったほうがいいのかな・・・
気がつけば、そこに
いらっしゃるのです、はい。

心に届く演技をされる役者さんです。


最後に、そういえば、気になってた事がもう1つ。

茶柱たつおさんって俳優さん。
よくエンドロール目にするのですよ
たつおさん。

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